政府は3日、車いすテニス男子の第一人者として全ての四大大会とパラリンピックで優勝する「生涯ゴールデンスラム」を達成した国枝慎吾さん(38)に国民栄誉賞を授与する方向で検討に入った。岸田文雄首相が官邸でスポーツ庁の室伏広治長官に検討を指示した。受賞が決まればパラスポーツ界で初となる。

 首相は国枝さんについて「前人未到の活躍をされ、スポーツ界に大きな業績を残した。賞を通じてその業績をたたえることができればと思っている」と官邸で記者団に語った。

 内閣府によると、国民栄誉賞はスポーツや芸能、文化などの分野で功績を上げた個人、団体をたたえるため、1977年に創設した。