政府は26日の経済財政諮問会議で、経済財政運営の指針「骨太方針」の骨子案を示した。子育て支援策や少子化対策の抜本強化を柱に据え、脱炭素、デジタルといった他の分野と合わせて投資を集中する。労働市場改革を通じた構造的な賃上げの促進も掲げた。一連の施策で安定した経済成長を実現したい考えだ。6月中に閣議決定する。

 ロシアのウクライナ侵攻で一段と重要性が高まった経済安全保障にも力を入れ、食料やエネルギー、半導体などの安定調達を目指す。少子化対策と防衛力強化で2024年度予算は肥大化しかねない。新型コロナウイルス対応で膨らんだ歳出を削減できるかどうかが予算編成の焦点となる。