国会は終盤戦に入り、与野党の駆け引きが激しくなっている。野党はトラブルが続くマイナンバーカードの問題で攻勢を強化。参院で採決が近づくマイナンバー法など関連法改正案の徹底審議を求める構えだ。LGBTを含む性的少数者への理解増進法案は、与党案と野党の2案の計3案が並び、審議入りのめどは立っていない。

 マイナカードを巡っては、個人情報流出につながる誤登録などの問題が続出。与党は、健康保険証を廃止してマイナカードに一本化する関連法案を5月中にも成立させたい考えだったが、採決には至っていない。

 立憲民主党の斎藤嘉隆参院国対委員長は「すんなり成立させる環境にはない」と指摘した。