共同通信社は27、28両日、任期満了に伴う青森県知事選(6月4日投開票)の電話調査を実施し、取材結果を加味して情勢を探った。元むつ市長の宮下宗一郎氏(44)が幅広く支持を得て優位に立ち、前青森市長の小野寺晃彦氏(47)は懸命に追い上げを図る。両氏とも無所属新人。

 1割は投票先を決めておらず、情勢は変化する可能性がある。

 自民党県連は自主投票で、いずれも保守系の宮下氏と小野寺氏に支持が割れている。立憲民主、公明両党も自主投票。

 支持政党別に見ると、自民支持と答えた人では宮下氏が5割強、小野寺氏は4割弱に浸透。「支持する政党はない」と回答した無党派層は、宮下氏が7割を固めたのに対し、小野寺氏は2割弱にとどまっている。

 いずれも無所属新人で、元むつ市議の横垣成年氏(63)=共産、社民推薦、元会社員の楠田謙信氏(66)は苦戦している。

 電話調査は、青森県の有権者と答えた人を対象に実施。固定電話で719人、携帯電話で331人の有効回答を得た。