日本と米国、オーストラリア、フィリピンの4カ国が6月2〜4日にシンガポールで開かれるアジア安全保障会議に合わせ、4カ国の防衛相による初の会談を調整していることが分かった。海洋進出を加速させる中国をにらみ、安保協力の強化を議論する。日米豪の3カ国はそれぞれフィリピンとの連携を強めており、太平洋を取り囲む形の4カ国で連携をアピールする狙いだ。関係者が30日、明らかにした。

 会談で、南シナ海などを艦艇により航行し、違法活動を抑止する「共同巡回」について協議する見通し。日米は中国の海洋進出を南西諸島と台湾、フィリピンを結ぶ「第1列島線」で封じ込めたい考えで、実効性が鍵になりそう。