岸田文雄首相は1日、「次元の異なる少子化対策」素案を巡り、国民負担など財源の詳細について年末に先送りしたとの批判に反論した。素案で財源の基本骨格は示すとして「財源議論の先送りという事実はないし、批判は当たらない」と述べた。歳出改革の徹底と既定予算の最大限の活用により、実質的に追加負担は生じないことを目指すと説明した。千葉県松戸市で記者団の質問に答えた。

 素案は1日夕に官邸で開く「こども未来戦略会議」で示される。首相は6月中旬に策定する経済財政運営の指針「骨太方針」に向け、取りまとめを加速させたいとした。