外国人の収容・送還のルールを見直す入管難民法改正案を巡り、立憲民主党は1日、参院法務委員会の杉久武委員長(公明党)の解任決議案を参院に提出した。与党による同日の法務委での採決提案を受け、委員長が職権で採決を決めたことに対し、立民は審議が不十分だとして反発。法務委は散会した。与党は2日の本会議で反対多数で解任案を否決して審議を正常化させ、来週前半にも改正案の法務委採決に踏み切る構え。改正案を巡る攻防が激化している。

 立民の斎藤嘉隆参院国対委員長は記者団に「審議を途中で断ち切り、採決するなどとんでもない。日程ありきで中身はどうでもいいということで、許し難い判断だ」と述べた。