岸田文雄首相は2日、公邸内で昨年末、親族との忘年会の際に記念写真を撮るなど不適切な行動をした長男翔太郎氏の問題に絡み、自らも長男らとの記念撮影に同席していたことを認めた。写真週刊誌「フライデー」が報じた。首相は「親族と食事を共にした。私的なスペースで親族と同席したもので、不適切な行為はない」と述べ、問題がないとの認識を示した。官邸で記者団に語った。

 公邸は首相と家族が居住する施設だが、首相の迎賓機能、執務機能を有する公的な施設でもある。首相は、写真が撮られたのは私的な場所だとして「公的なスペースなどでの不適切な行為はないと考えている」と強調した。

 一方、立憲民主党の泉健太代表は記者会見で、写真が漏えいして報道されていることを問題視。「公邸内の構造などが世界中に知られて利用される可能性がある。大きな問題だ」と述べた。

 首相親族の忘年会に関しては、松野博一官房長官が5月25日の会見で「首相も食事の場に顔を出し、あいさつした」と説明していた。