政府は9日、マイナンバーカードの利用機会拡大などデジタル社会の実現に向けた施策を示した重点計画の改定を閣議決定した。カードを巡り相次ぎ判明したトラブルには「万全の対策を迅速かつ徹底して実施する」と強調。カードの券面情報をプライバシーに配慮した内容に見直した新カードを2026年にも発行する方針も盛り込んだ。

 健康保険証を来年秋に廃止し、カードに保険証機能を持たせた「マイナ保険証」に統一する。来年度末までの早い時期に運転免許証の機能も持たせる。受診券や母子健康手帳、在留カードとの一体化も目指す。スマートフォンに免許情報を記録する「モバイル運転免許証」の導入も検討する。