自民党安倍派で事務総長を務めた西村康稔前経済産業相は29日、派閥裏金事件を巡り、2022年3月の安倍晋三元首相ら安倍派幹部による会合の存在を認めた。一方で、パーティー券販売ノルマを超えた利益の資金還流を協議したとの指摘に関し「全く話していない」と否定した。国会内で記者団の質問に答えた。世耕弘成前参院幹事長も同様の認識を示した。

 西村氏によると、出席したのは当時派閥会長だった安倍氏、前任会長だった細田博之衆院議長、事務総長西村氏、参院側会長世耕氏の4人。衆院議長公邸に集まり、同年7月の参院選対応を議題にしたといい、西村氏は「選挙の話しかしてない」と説明した。