自民党の麻生太郎副総裁が22〜25日の日程で米ニューヨークを訪問することが分かった。滞在中、11月の米大統領選で返り咲きを狙う共和党のトランプ前大統領と会談する方向で調整に入った。関係者が明らかにした。麻生氏の訪米日程は19日、衆院議院運営委員会理事会で了承された。

 日米では、米国第一主義を掲げるトランプ氏が当選した場合の「もしトラ」への対応が課題に浮上している。岸田文雄首相は先週の訪米で、再選を目指す民主党のバイデン大統領と会談したばかり。政府の立場でトランプ氏と接触するのは難しいため、議員外交を活用して関係構築を探る狙いがあるとみられる。