自民党の小渕優子選対委員長は20日、派閥の政治資金パーティー裏金事件の影響に関し、自民が下野した2009年以上の逆風を受けているとの認識を示した。大津市で開いた政治刷新車座対話で「政権交代時同様か、それ以上の厳しい風が吹いている」と危機感を強調した。

 会合後、記者団に「若手議員らから『このタイミングでは大変厳しい』という声を聞いている」と述べ、早期の衆院解散・総選挙に慎重な考えをにじませた。「もし解散したら一人でも多くの仲間を勝利させるため汗をかく」とも語った。

 滋賀県連幹部によると、会合では「このままでは次期衆院選に勝てない」などと早期解散反対論が出たという。