前日の女子ダブルスで自身の送球がボールガールに直撃し、失格となった加藤が5日、全仏オープンの混合ダブルス準々決勝に臨んだ。観客から温かい拍手と「加藤」コールで迎えられ、相手の男子選手のサーブでリターンエースを奪うなど躍動。ストレート勝ちでパートナーと抱き合い、再び起きた「加藤」コールの中で涙した。

 失格後はショックからか、取材には応じなかった。その後、自身の交流サイト(SNS)に「ボールガールに謝罪したい。故意ではなかった」とコメント。試合では「前に進み、全力を尽くしたい」との言葉を実践した。(共同)