大相撲名古屋場所(7月9日初日・ドルフィンズアリーナ)で大関昇進に挑む関脇大栄翔が6日、千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋で小結琴ノ若らと22番取った。夏場所終了から1週間余りと異例の早さでの出稽古に臨み「稽古始めという意味では、今までで一番いい稽古ができた」と満足そうに汗を拭った。

 三役同士で18番ぶつかり合い、勝敗は互角だった。大栄翔が自慢の突き、押しで圧倒すれば、琴ノ若は組み止めて寄り切り。大関候補は8日まで通うそうで「体をつくり、相撲勘を磨く」とテーマを語った。

 29歳の大栄翔は3場所連続2桁勝利で、三役では12、10勝をマーク。「安定感や地力がついてきた」と手応えを示した。