日本レスリング協会は6日、全日本社会人選手権(7月1、2日・富士見市民総合体育館)の出場選手を発表し、元プロレスラーで66歳の谷津嘉章さんが男子フリースタイル125キロ級にエントリーした。糖尿病の悪化から4年前に右膝下を切断しており、障害のある選手が健常者と対戦するのは極めて異例。

 谷津さんは1976年モントリオール五輪に出場し、日本がボイコットした80年モスクワ五輪も代表に選ばれていた。今春に日本障がい者レスリング連盟を立ち上げ、普及の一環として出場を決断。「多くの方に見ていただいて啓発につながればいい。出るからには勝ちたい」と意欲を語った。