パラ陸上男子の第一人者で、パラリンピックに夏冬合わせて5度出場した義足のアスリート、山本篤(42)=新日本住設=が27日、神戸市内で引退記者会見に臨み「陸上は僕にとって、人生を楽しくする遊びだった。いろんな人に応援してもらって、すごくいい陸上人生を歩んだ」と現役生活を振り返った。

 高校時代に交通事故で左脚を切断した。パラ初出場だった2008年北京大会、16年リオデジャネイロ大会は走り幅跳びで銀メダルに輝き、21年東京大会まで夏季は4大会連続出場。17年にプロ転向し、18年にはスノーボードで平昌冬季大会に出場し「二刀流」のアスリートとしても話題を集めた。