カナダ柔道連盟は27日、パリ五輪代表を発表し、女子57キロ級で長野県出身の出口クリスタ(28)が選ばれた。世界選手権2度制覇の実力を誇る金メダル候補で、日本勢最大のライバルと目されている。女子52キロ級で妹の出口ケリー(25)も代表入り。ともに父の母国の代表で初の五輪に挑む。

 出口クリスタは長野・松商学園高―山梨学院大で鍛え、大外刈りを軸にした力強い柔道で台頭。2014年世界ジュニア選手権で2位に入った。その後は日本の激しい競争を避け、17年秋からカナダ代表の道を選んだ。

 19年世界選手権初優勝で東京五輪出場が有力視されたが、代表争いの最終盤で失速して落選した。(共同)