京都大の江藤浩之教授らのチームは30日、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った血液成分「血小板」を難病貧血の患者に輸血した臨床研究の結果について記者会見し、患者1人に3回輸血して安全性を確認したと発表した。

 だが血小板の増加は認められず、有効性は確認できなかった。今後、輸血量を増やすなどしてさらに有効性の有無を調べる。江藤教授は「iPS細胞由来の血小板の輸血は世界で初めて。コストや有効性を検討した上で早期の実用化を目指したい」とコメントした。

 対象は血小板などが減る「再生不良性貧血」を患い、他人から輸血を受けても拒絶反応によって効果が上がらない患者。