【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)で緊急事態対応を統括するライアン氏は2日の記者会見で、新型コロナウイルス感染症への対応で、中国が厳格な「ゼロコロナ」政策の緩和をさらに進める姿勢を示したことを「喜ばしい」と歓迎した。
ライアン氏はオミクロン株について「非常に感染力が強い」として、感染者ゼロにこだわるよりも、重症化しやすい高齢者を守るなど現実的な対応の重要性を強調した。「感染症への対応は、各国が自らの危険性評価に基づいて行うべきだ」と述べた上で「自国民が苦しんでいる時に、彼らの声に耳を傾けることが重要だ」と指摘した。