【香港共同】香港の裁判所は10日、香港国家安全維持法(国安法)違反や詐欺の罪に問われている民主派香港紙、蘋果日報(リンゴ日報=廃刊)創業者、黎智英氏に対し、詐欺罪に関して禁錮5年9月を言い渡した。黎氏は既に2019年の抗議デモを巡り無許可集会組織罪などによって実刑判決を受けている。

 起訴内容によると、黎氏は、メディア経営に使用する目的として借りた土地に建設したビルの一部をコンサルティング業の関係会社に賃貸し、家賃収入を得た。土地の使用目的を偽って得た利益だとして詐欺罪に当たるとされた。