ウクライナ侵攻を支持せず出国したロシアの芸能人らへの締め付けが強まっている。今月、軍事作戦をちゃかした歌を公開した人気コメディアンを保守系団体が告発。ベテランや若手歌手も次々とやり玉に挙げられ、交戦長期化で高まる社会の閉塞感に拍車をかけている。

 告発されたのはテレビのお笑い番組の常連で俳優、脚本家のセミョン・スレパコフさん(43)。自作の「子守歌」をユーチューブで公開した。母親が、侵攻を巡る3人の子それぞれの現状を嘆く内容だ。

 タス通信などによると、プーチン政権与党の下院議員が25日、現在イスラエルにいるとされるスレパコフさんの国籍剥奪を主張した。