【マラティヤ(トルコ東部)、カイロ共同】トルコ南部を震源とする大地震は7日、発生から2日目となった。大きな被害を受けたトルコと隣国シリアでは救助活動が続いた。両国当局などによると、死者数は計5100人以上。国際社会は支援を表明したが、被害のさらなる拡大に懸念が強まっている。

 トルコのエルドアン大統領は7日、大地震で被災した南部や南東部の計10県に3カ月間の非常事態を宣言。日本政府が派遣した国際緊急援助隊・救助チームの先発隊は7日、トルコ入りした。

 在トルコ日本大使館によると、邦人被害の情報は入っていない。

 エルドアン氏によると、トルコでは3549人の死者が確認された。シリアの保健省によると、北部アレッポなどで812人が死亡。北西部の反体制派地域で活動する市民組織によると、反体制派地域では810人以上が死亡した。負傷者は両国で計2万人以上となった。

 トルコ政府幹部は、市民約1350万人が大地震の影響を受けていると語った。トルコ南部周辺では6日にマグニチュード(M)7.8とM7.5の大きな地震が起きた。