【ワシントン共同】米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は20日の記者会見で、イエレン財務長官とレモンド商務長官の訪中に向けて「中国側と現在協議中だ」と明らかにした。実現すればバイデン政権の閣僚で初めてとなる。中国偵察気球の米本土飛行などを巡り米中関係が冷え込む中、経済を糸口に高官レベルの対話促進を模索する狙いとみられる。

 バイデン政権は、訪ロ中の習近平国家主席がプーチン大統領との会談で、ウクライナ侵攻を続けるロシア軍に兵器提供を表明する恐れがあると懸念している。兵器を提供すれば中国に経済制裁を科すことも辞さないとしており、中国を揺さぶる狙いもありそうだ。