厚生労働省のエイズ動向委員会(白阪琢磨委員長)は22日、2022年にエイズウイルス(HIV)感染が判明したのは870件(速報値)で、6年連続で減少したと発表した。過去20年間で最も少なかった。
検査件数は、新型コロナウイルス流行による検査控えの影響で減少が続いていたが、7万3104件となり3年ぶりに増加した。ただ流行前の19年と比べ半分程度の水準に落ち込んだままだ。
白阪委員長は会合後、感染者数について「検査件数が以前ほどには戻らず、素直に減っているとみることはできない」として、感染者数を十分に把握できていないことも考えられると指摘した。