【博鰲共同】中国の李強首相は30日、海南省で開かれている国際経済討論会「博鰲アジアフォーラム」年次総会の式典で演説した。「集団による対抗や新冷戦には反対する」と述べ、「民主主義サミット」開催などで対中包囲を強めるバイデン米政権をけん制した。ウクライナ情勢の混迷や米欧の金融リスクの高まりで世界景気の先行きが不透明な中、経済大国としての存在感をアピール。習近平指導部はフォーラムに合わせた外交も展開する。

 李氏は「中国は世界平和の建設者だ」と主張し、中国による軍拡や台湾への圧力強化を批判する国際社会に反論した。

 李氏は3月11日に首相に就任したばかり。