【ワシントン共同】バイデン米大統領は31日、ロシア当局がスパイ容疑で拘束した米紙ウォールストリート・ジャーナルの米国籍の男性記者について「釈放すべきだ」と記者団に述べた。記者の拘束問題がロシアのウクライナ侵攻を巡り悪化する米ロ関係の新たな火種になった形だ。

 ブリンケン米国務長官も30日の声明で「記者を脅して抑圧し、痛めつけようとするロシア政府の試みを最も強い言葉で非難する」とし、現地の米大使館員と面会する機会を与えるようロシアに要求した。

 ブリンケン氏はロシア国内に滞在する他の米国民にも危険が及ぶ可能性があるとして、直ちに国外に退避するよう強く警告した。