【ブダペスト共同】ローマ教皇フランシスコは28日、ハンガリーの首都ブダペストを訪問し、オルバン首相と会談した。教皇は会談後の演説で、ウクライナに侵攻したロシアのプーチン大統領に近いとされるオルバン氏らを前に、和平に向けてさらなる努力を求めた。

 教皇はウクライナ支援を巡りハンガリーと他の欧州連合(EU)諸国との間で温度差が生じていることなどを念頭に、平和の実現には「欧州の存在が重要だ」として結束を呼びかけた。

 オルバン氏は移民・難民への強硬策を取ってきた。教皇はハンガリーの憲法を引用しながら「他者への寛容さ」の精神に立ち返るように求めた。