【キーウ共同】ウクライナの首都キーウ(キエフ)のクリチコ市長は28日、同日未明にロシア軍の無人機による攻撃があり、撃墜した無人機の破片が落下、1人が死亡したと発表した。通信アプリで述べた。ロシアは5月に入り、キーウを含むウクライナ各地への無人機やミサイル攻撃を激化させている。

 ロシアが一方的に併合を宣言したウクライナ南部ザポロジエ州の港湾都市ベルジャンスクでは27日、複数の爆発があった。ウクライナメディアが伝えた。アゾフ海に面する同市では25日にも爆発が伝えられた。前線から100キロ以上離れており、ウクライナ軍の攻撃だった場合、長距離兵器を使った可能性がある。

 ベルジャンスクは大規模反攻を控えるウクライナ軍が奪還を視野に入れているとされる。

 ウクライナ国家安全保障・国防会議のダニロフ書記は英BBC放送が27日に報じたインタビューで、大規模反攻が「明日、明後日、あるいは1週間以内に始まる可能性がある」と指摘。準備は整っていると強調した。