【ワシントン共同】ハリス米副大統領は27日、東部ニューヨーク州ウエストポイントの陸軍士官学校の卒業式で演説した。1802年設立の同校の卒業式で女性が演説するのは初めて。ハリス氏は、女性が米軍入隊を認められてから今年で75年の節目になるとして「米国民の姿を完全に反映した時に、軍は最も強くなる」と述べ、軍内での女性の役割を強調した。

 ハリス氏は、ロシアによるウクライナ侵攻や中国の海洋進出に触れ、国際的なルールが脅かされていると懸念を表明した。「独裁者はより大胆になり、テロの脅威も存在し続けている」と話し、世界にとって強い米国が必要だと訴えた。