ENEOS(エネオス)の斉藤猛社長は28日、水素と二酸化炭素(CO2)を原料とする合成燃料の供給開始時期について「2027年を目指しているが、それも前倒しできればと考えている」と述べた。まずは海外から輸入した合成燃料に植物などを原料とするバイオ燃料、ガソリンを混ぜた「低炭素ガソリン」として順次展開する。

 この日は富士スピードウェイ(静岡県小山町)にあるトヨタ自動車の施設で、初の国産合成燃料を使った自動車のデモンストレーション走行も披露した。国産の供給開始は30年までを想定。製造過程でCO2を出さない水素をいかに安く調達できるかが鍵となる。