【北京共同】北朝鮮の朝鮮中央通信は29日、岸田首相が日朝首脳会談実現のために高官協議を行いたいと述べたことに絡み「日本が新たな決断を下し、関係改善の活路を模索しようとするなら、朝日両国が会えない理由はない」とするパク・サンギル外務次官の談話を伝えた。

 北朝鮮が公式に日朝協議に前向きの姿勢を見せたのは2016年1月の核実験などを理由に日本が独自制裁強化を決め、北朝鮮が当時約束していた拉致問題の再調査を中止して以来とみられる。

 北朝鮮は29日未明、日本に対し5月31日午前0時〜6月11日午前0時の間に人工衛星を打ち上げると通告し、安全に関わる情報を日本に提供する姿勢を見せた。