【北京共同】北朝鮮の朝鮮中央通信は31日、国家宇宙開発局が同日朝に北西部東倉里の西海衛星発射場から軍事偵察衛星「マンリギョン1号」を新型運搬ロケット「千里馬1型」で打ち上げたが、事故により朝鮮半島西側の黄海に墜落したと伝え、失敗を認めた。宇宙開発局報道官は、今回の発射で「重大な欠陥」が現れたとし、調査、克服して「可能な限り早期に2回目の発射を断行する」と表明した。

 ロケットは1段目が分離された後、2段目のエンジン点火が不正常な状態となり推進力を失ったとしている。新型エンジンが信頼性と安定性を欠き、燃料の特性が不安定だったことが事故原因だと説明したが、具体的な状況は不明だ。