【ベルリン共同】ドイツ外務省報道官は31日、ドイツにある五つのロシア総領事館のうち四つの設置許可を取り消し、ロシアに閉鎖するよう要求したと明らかにした。ロシアが同国内に駐在するドイツの外交官ら政府関係者の人数を制限したことへの対抗措置。

 ロシアによるウクライナ侵攻後に関係が悪化した両国の緊張が一層高まるとみられる。

 今年末からベルリンのロシア大使館と一つの総領事館だけ業務を認める。報道官は「このような事態を招いたのはロシア側だ」と非難した。

 報道官によると、ロシア政府は同国内にあるドイツの大使館や文化機関などで働く人数を350人に制限。この措置を受け、ドイツ政府はロシアのエカテリンブルクなどにある三つの総領事館の閉鎖を決め、モスクワの大使館とサンクトペテルブルクの総領事館だけ業務を続ける予定だという。