【ワシントン共同】世界最大級の軍事施設で、19世紀の南北戦争で奴隷制を支持した南軍のブラッグ将軍にちなんで名付けられた米南部ノースカロライナ州のフォートブラッグ基地が3日までに、フォートリバティー基地と改名された。奴隷制容認を想起させる国内9基地の名称変更の一環。

 「リバティー」は自由の意味。2日に名称変更の式典が開かれた。白人警察官による2020年の黒人暴行死事件で人種差別解消の世論が高まり、変更が決まった。

 米陸軍の精鋭、第82空挺師団や特殊作戦司令部を置く同基地からは、ロシアのウクライナ侵攻に関連し多くの米兵が欧州に派遣された。