宇宙誕生の謎を探る巨大加速器「国際リニアコライダー」(ILC)の東北誘致を目指す産官学の協議会は6日、仙台市で総会を開き、早期実現のため国際協議を本格化するよう政府に求める決議を採択した。

 総会には物理学の専門家や、岩手県の達増拓也知事ら約120人が参加。決議では、ILCに関する国際共同開発研究への予算措置も訴えた。

 東大の浅井祥仁教授は「宇宙の起源に関わる研究で、他の産業にも技術を応用できる」とILCの意義を強調。達増氏は、東北への一日も早い誘致のため協力を惜しまない考えを示した。

 協議会は岩手・宮城県境の北上山地への誘致を目指す。