【マニラ共同】日本の海上保安庁とフィリピン沿岸警備隊、米沿岸警備隊は6日、南シナ海に面したルソン島・バターン半島の南海域で行った合同訓練を報道陣に公開した。日米の巡視船が同時に派遣されフィリピンと3カ国で合同訓練を行うのは初めて。南シナ海で覇権主義的な行動を強めている中国を念頭に、海上警備での連携強化を図る狙い。

 6日の訓練では、大量破壊兵器を積んだ仮想国の船が現れたと想定し、フィリピン沿岸警備隊が制圧の手順を確認。複数人が逃げ出したとの想定で海保などとの連携を確かめる場面もあった。捜索、救難の実演も行われた。1〜7日の日程で、参加者は計約400人。