愛知県の豊橋市民病院で、抗菌薬を投与され続けた40代の女性患者が副作用で脳症となり、一時寝たきりとなっていたことが7日、病院への取材で分かった。女性は今もリハビリを続けている。病院は取材に「医師が副作用を失念し、院内でも注意が行き渡っていなかった」と釈明。過誤を認め、女性側に謝罪した。

 病院によると、抗菌薬は「メトロニダゾール」。女性は放射線治療を受けており、感染症を防ぐため2022年8月から投薬。同9月に退院し自宅療養中も服用を続けていたところ、言語障害や歩行障害の症状が現れた。同10月に意識を失って搬送され、薬剤性脳症と診断された。