【キーウ共同】ロシアが侵攻を続けるウクライナ南部ヘルソン州カホフカ水力発電所のダム決壊で、同州のロシア側行政府トップ、サリド氏は10日、下流域で235人の子どもを含む6千人以上が避難したと述べた。タス通信が伝えた。

 一方、国連人道問題調整室(OCHA)のグリフィス室長(事務次長)は9日、被災地域で「70万人が飲料水を必要としている」と述べた。AP通信の取材に答えた。ロシア占領地域で支援活動ができていないとして、ロシア側に許可を出すよう求めた。

 ダム下流域は川を境に南側がロシアの占領地域、北側がウクライナの統治下。ロシア側の方が低地にあり、浸水面積も広大とされる。