【香港共同】香港政府環境生態局の謝展寰局長は10日までに、東京電力福島第1原発の処理水が海洋放出されれば、福島県沿岸一帯の水産物の禁輸と、リスクの考えられる地域の水産物の輸入規制を行う考えを明らかにした。8日付の中国系香港紙、大公報に寄稿した。

 謝氏は、放出は国際法の義務に違反し、海洋環境と公衆の健康を危険にさらすと批判。既に日本からの輸入食品の放射線検査を徐々に強化していると明かした。

 10日付の香港英字紙、サウスチャイナ・モーニング・ポストは、在香港日本総領事館の広報担当者が「日本が一方的に放出を進めようとし、国際法に違反しているとの批判は間違いだ」と反論したと報じた。