【ワシントン共同】米主導の国際月探査「アルテミス計画」の目玉となる有人月面着陸について、航空宇宙局(NASA)が目標とする2025年12月の実現は困難だとの報告書を政府監査院(GAO)が3日までにまとめた。米宇宙企業による着陸船や宇宙服の開発が遅れ、27年前半にずれ込む恐れがあるとした。

 NASAは当初28年を目標としたが、トランプ前政権が2期目の実績とすることを狙って24年に前倒しした。21年に政権交代した後、バイデン政権は1年だけ遅らせた。NASAの担当者らは開発計画の再検討を進めているという。