【ベルリン共同】ドイツのピストリウス国防相は3日、ウクライナへの長射程ミサイル供与に関するドイツ空軍高官の協議の内容がロシア側に漏えいしたことを受け、ドイツの分断を狙った「情報戦」だと警戒した。国防省は会話が傍受されたとして調査を進めており、ピストリウス氏は「プーチンの策略にはまってはならない」と述べた。

 ドイツメディアによると、ロシア国営メディア「RT」が1日、ドイツ空軍高官のオンライン会議の音声を通信アプリで公開。ウクライナが求める射程約500キロの巡航ミサイル「タウルス」を巡り、クリミア半島とロシア本土を結ぶ橋への攻撃の有用性や、ドイツ軍の関与なしにウクライナ軍が運用可能かどうかを協議していた。