【ソウル共同】旧日本軍の元従軍慰安婦だった韓国人女性の息子が、日本政府に損害賠償を求めて、韓国中部の清州地裁に提訴したことが3日分かった。原告側弁護士が明らかにした。日本政府を相手取った韓国人元慰安婦らの集団訴訟は、第2次訴訟が昨年11月にソウル高裁で原告側勝訴となり、判決が確定した。その後、新たな追加提訴が判明するのは初めて。

 日本政府はこれまで、訴訟に出廷せず、賠償にも応じていない。

 提訴は1月27日付で2億ウォン(約2200万円)の支払いを求めた。弁護士は3日、共同通信の取材に「歴史問題を整理して、韓国と日本の関係の新たな出発」になることを期待していると述べた。