【ハノイ共同】ベトナム共産党は中央委員会総会を開き、国家元首で党序列2位の国家主席にトー・ラム公安相を充てる人事を内定した。国営メディアが18日報じた。最高指導者グエン・フー・チョン党書記長(80)が進める反汚職運動の実務組織トップを昇格させることで運動の勢いが加速しそうだ。20日の国会で承認を受け正式就任する見通し。

 前任の国家主席ボー・バン・トゥオン氏は3月、党の規則に違反し、党の威信に傷をつけたとして責任を問われて辞任した。事実上の更迭。元部下が汚職事件に絡み、逮捕されていた。