【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザ最南部ラファの北西部に26日夜、イスラエル軍の空爆があり、パレスチナ通信は、少なくとも40人が死亡したと伝えた。一帯には避難民らが密集、多数のテントが張られていた。火災も発生した。死傷者は増える可能性がある。国際司法裁判所(ICJ)が24日にラファ攻撃の即時停止を命じる仮処分(暫定措置)を出したが、イスラエルは攻撃を継続している。国際社会からさらなる批判を招くのは必至だ。

 イスラエル軍は空爆を認めた上で、イスラム組織ハマスの幹部が集まる拠点に精密攻撃を実行したと主張した。民間人が巻き込まれたとの情報を把握しており「詳細は調査中」とコメントした。

 ガザ当局は、空爆を受けた一帯は軍が安全な地域と称し、退避先にするよう避難民らに呼びかけていたと主張。当時は約10万人が一帯で暮らしていたとの情報もある。

 軍は、ラファをハマスの最後の拠点と見なし、ラファ東部で限定的とする地上作戦を展開。

 ガザ保健当局によると、戦闘開始後のガザ側死者は3万5984人。