バトンを使った演技を競うバトントワリングのチームで、教え子の10代の男子選手にわいせつな行為をしたとして、京都地検は20日、強制わいせつの罪で、同競技の民間クラブチームのコーチだった無職の男(40)=住所不定=を起訴した。

 起訴状などによると、昨年2月26日午前9時半ごろ〜同10時ごろ、当時住んでいた京都市南区の自宅マンションで、同じクラブチームの選手だった当時高校3年の少年(19)の体を腕で押さえ、足を絡めるなどしながら、上半身や下半身を触るなどしたとしている。
 京都府警などによると、男はバトントワリングの世界大会で優勝するなどの実績があり、所属するバトンチームで少年を指導する立場にあった。被害の発覚後、男は海外へ出国。今年4月に関西国際空港に帰国したところを、京都府警に強制わいせつ容疑で逮捕された。逮捕を受け、日本バトン協会は男を永久追放にした。