着物の魅力を若い世代に広める目的で福知山公立大(京都府福知山市)の学生が、京都府与謝野町の老舗呉服店と協力し、着物の知識や着付け方法を紹介するウェブサイトを作成した。

 同市昭和新町に店舗を構える谷義産業(与謝野町与謝)が昨年、「学生目線で魅力を発信してほしい」と、繊維やファッションに関心を持つ当時2、4年生7人に依頼した。

 学生たちは昨年9月から、着物の歴史や布の特徴について店員から学び、自分たちの着付けや型染め体験の様子を撮影してきた。

 ウェブサイトは半年かけて完成した。初心者でも着物を一から学べるように「帯枕」「腰ひも」「げた」などの11項目の用語を簡潔に解説。動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」も活用し、考案したコーディネート、振り袖の選び方を紹介している。

 山田心愛さん(20)は「着こなし方で雰囲気が一変し、着物の新たな可能性を感じた」と話す。小椋晴矢さん(20)は「若者にとって着物に触れる機会は成人式ぐらい。伝統文化の良さが伝われば」と期待する。

 ウェブサイトは谷義産業のホームページから見られる。