国道沿いの直売所で好きな古着販売も 開拓精神受け継ぐ新規就農の男性「ぴかぴか光って」
京都新聞6/20(金)15:00

由良オリーブを育てる会の農園で笑顔を見せる中村さん(京都府宮津市石浦)
近年、オリーブ栽培が盛んな京都府宮津市の由良地域。中村崇さん(46)=宮津市=は、生産者グループ「由良オリーブを育てる会」の一員で、秋に取れる実の搾油を担当する。「搾油作業がめちゃくちゃおもろい。深い緑色の油がとれて感動する。農業は究極のものづくり。楽しいことばかり」とほほ笑む。
出身の大阪市では内装業をしていた。3年前から、自然環境に恵まれ、妻の父親の実家がある由良で暮らす。同会の藤本徳雄会長(75)と出会って「フロンティアスピリッツ(開拓精神)に引かれた」といい、作業を手伝うようになった。
同会は2013年から耕作放棄地を活用し、当時は日本海側で珍しかったオリーブ栽培に取り組む。現在は由良・石浦地区の12カ所計5・6ヘクタールで約2千本を育てている。
自身は東京の日本オリーブオイルソムリエ協会の講座に通い、産地である北アフリカ・チュニジアに行き、搾油の現地研修にも参加。低温でゆっくりとオイルを搾る技術を習得した。懸命な姿に、藤本会長は「ぴかぴか光って田舎の生活を楽しんでいる」と信頼を寄せる。
オリーブだけでなく、米や地元で栽培が盛んなミカン、カキも作り、今年からブドウにも挑戦している。
国道178号沿いにある既存の直売所を使って、農産物だけでなく、好きな古着を売る店も農作業の合間に開く。独自の新たな試みで開拓精神を受け継ぐ。「由良川や海、山のある景色も素晴らしいし、食べ物もおいしい。移住者が来て、この街道(国道)がにぎわってほしい」と思い描く。





