忘れがちな歯ブラシ、ろうそく、軍手など
2024年元日に発生した能登半島地震から2か月。あらためて防災意識を高めた人も多いのではないでしょうか。自宅にある防災バッグの中身を見直して、万が一に備えましょy。本記事では、最低限必要なもの、さらに、見落としがちだけど女性が絶対に必要なアイテムをまとめました。100円ショップでそろえられる物もあります。ぜひ参考にしてください。
まず、防災バッグに入れておくべき最低限必要なものリストです。
首相官邸サイト「災害の『備え』チェックリスト」によると、水、食品、防災用ヘルメット・防災ずきん、衣類・下着、レインウェア、ひもなしのズック靴、懐中電灯、携帯ラジオ、予備電池・携帯充電器、マッチ・ろうそく、救急用品、使い捨てカイロ、ブランケット、軍手、洗面用具、歯ブラシ・歯磨き粉、タオル、ペン・ノートとあります。
さらに感染症対策にマスク、手指消毒用アルコール、石けん・ハンドソープ、ウェットティッシュ、体温計もあると安心とのこと。通帳やパスポートなどの貴重品も一緒に持ち出さなければならず、けっこうな量の荷物となります。しかしながら「備えあれば憂いなし」。前もってきちんと準備するよう心掛けたいです。
女性が用意すべきアイテム一覧
必要最低限必要な物以外にも、女性がプラスして用意しておくと便利、安心な物が何点かあります。
●生理用品
普段から使い慣れているものが◎。また、避難所で下着を洗えず、同じものを履き続けなければならない状況では、おりものシートが活躍します。使用済みのゴミを入れる、透けないポリ袋やサニタリーバッグも忘れずに。
●衛生用品
水を使えない状況でも、ボディーシート、ドライシャンプー、デリケートゾーン用のシートなどがあれば、体を清潔に保てて気分もすっきりします。ペーパー歯磨きやマウスウォッシュなどのオーラルケア用品も、忘れがちですが持っていると安心です。
●防災ブザー・ホイッスル
災害時に自分の居場所を知らせるために有効な防犯ブザーやホイッスル。発災時だけでなく、避難所で女性が性被害などに遭う恐れもあります。安全を確保するためにも用意しておきたいアイテムです。
●ラップタオルやケープ
女性に限らずタオルは必須ですが、着替えをするときの目隠しにもなるので女性はラップタオルがおすすめ。そのほかロングスカートなどを着替えとして1枚用意しておけば、同じく目隠しにも使えて便利です。
●ブラトップ&ボクサーパンツ
避難所では、女性らしい下着を干すのも場所に困ります。カップ付きのインナーはキャミソールタイプではなく、タンクトップの方を選びましょう。また、ボクサーパンツはスタイリッシュな女性用もあるのでチェックしてみてください。
●美容グッズ
「災害時に美容のことなんて!」と思われるかもしれませんが、女性にとっては大事です。肌荒れなどがきっかけとなって心身にさらなる悪影響を及ぼすこともあります。洗顔不要のメイク落としシートやスキンケアのトラベルセットなどがあれば心強いです。
●人と共有できない物
爪切り、毛抜き、くし、ロールタイプの制汗剤など、衛生上他人と共有しづらいグッズも忘れずに。自分は大丈夫でも「貸して」と言われることに抵抗がある物の線引きは人それぞれです。人から借りるときも注意が必要です。
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100円ショップで買える便利アイテム
生理用品、スキンケア用品など普段から使い慣れているもの、肌に合ったものの方が余計なストレスを感じずに済む場合もありますが、その他であれば100円ショップで簡単に手に入る物がほとんどです。その中から特に便利な商品を紹介します。
使用済みの生理用品を入れるために中身の透けない黒のポリ袋を用意する必要がありますが、100円ショップにはポリ袋やサニタリーバッグが売られています。
ダイソー、セリア、キャンドゥなどほとんどの100円ショップでおしゃれな柄のサニタリーバッグがそろっていま。セリアには「中身を見せない柄入りポリ袋」という商品も。しっかり中身は透けないのに、柄のバリエーションも豊富、さらに20枚入りと大容量なのもうれしいポイントです。
マチ付きなので、下着などの着替えを入れたりエチケット袋として使ったりと、いろいろ活躍しそうな多機能ポリ袋です。
防災グッズリストを見ると「こんなにそろえなければいけないのか」と負担に感じてしまう人もいるかもしれません。しかし、あらためて見返すと、ほとんどはドラッグストアや100円ショップで購入できるものばかりです。いつ何が起きても慌てずに対応できるよう、しっかりと準備をしておきましょう。
(渡邊倫子)