ママたちが「母の日」に本当に欲しいモノとは?

 キッズラインが、「母の日」に関するアンケートを実施し、その結果を発表しました。調査は、2024年4月19日(金)〜4月23日(火)の期間、0〜17歳の子を持つ母親307人を対象にインターネット上で行われました。

 それによると、「母としての自分にご褒美をもらえるとしたら、今年の母の日にはプレゼントに何がほしいですか?」という質問に対し、1位は「自分だけの時間」で35.5%でした。2位は「感謝の言葉や手紙・手作りの品」で15%、3位は「お花」で9.8%という結果でした。

 子どもを育てている母親の3割以上が「自分だけの時間」がほしいと回答したことから、育児や仕事、家事に追われる中で「自分だけの時間がなかなか取れない」と感じている母親が多いことが推察できます。

 また「自分だけの時間」がほしいという回答者について、子どもの年齢別で集計したところ、0〜2歳の母親が36.9%、3〜6歳の母親が35.9%と6歳以下の子を持つ母親からの回答が多いことが判明しました。

 自分だけの時間がほしいと回答した人を対象に「自分だけの時間をもらってしたいことは何ですか?」と聞いたところ、最も多かった回答が「マッサージ・整体」で21.1%で、2位は「旅行に行く」3位は「睡眠をとる」と続きました。

「なかなかゆっくりできないので、ヘッドスパやマッサージに行って、そこで仮眠も取りたい」(30代女性/東京都)

「もしも叶うなら、子どもたちを夫に任せて友人とお酒ありのママ会がしたい」(30代女性/東京都)

「とにかくだれにも邪魔されず、好きなことをしたい!!あとは、日々とにかく疲れていていっぱいいっぱいなので、(たまに許容量を超えて頭おかしくなりそうになる)、マッサージとか岩盤浴とかしたい!」(30代女性/兵庫県)

「帰る時間を気にせず喫茶店めぐりがしたい」(30代女性/福岡県)

「頭の中が大体仕事か家族のことでいっぱいなので、何も考えなくてよい時間がほしい」(40代女性/神奈川県)

「子どもが家にいるとなかなかテレビをゆっくり見られないので、一人でテレビを見たい」(30代女性/東京都)

などのコメントがママたちから寄せられました。

 現代の日本の母親は共働きが主流となっています。しかし家事や育児の無償労働の男女比率をみると、日本は女性が多くの無償労働を担っていることが調査でも分かっています。(参照:男女共同参画白書令和5年版 8頁)

男女共同参画白書令和5年版(8頁参照)

 「母の日に『自分の時間がほしい』という声が多い背景には、グラフ内の赤色の部分(3次活動)が妻の方が少ないことからも『母親に育児負担がかたよっているために自分の時間が取れない』という実態があると考えられます。
一方、今回の調査では、9割弱の母親が『母親になってよかった』と感じているという結果があり、子どもの存在への感謝や愛情が、育児の苦労にも勝ることを示しています」と、キッズラインは分析します。

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 SNSでも母の日に「欲しいもの」について、さまざまなコメントがよせられていました。

《子供たちに母の日のプレゼントを聞かれても、本当に欲しいものがなくて困る》
《家族との時間は大事とした上で、お母さんのひとり時間も必要》
《本当に欲しいのはプレゼントでも手紙でもなく、自立した息子なんですよね…》
《ニュースでもやってたから(自分時間が欲しいと)言っていいんだ!と思って今年言ってみたら変な空気になりました》

 5月12日にの「母の日」に何をあげるか迷っている人も多いでしょう。ぜひ、「自分の時間」や「感謝の言葉」をプレゼントしてみてはいかがでしょうか。

(LASISA編集部)