季節を感じる料理の提案や、心地良さが伝わるライフスタイルにファンが多い料理家ワタナベマキさん。

今回はワタナベ家で定番の、「安くておいしいレシピ」を教わりました。

使うのは、お買い得パックで売られていることが多いひき肉と、いつでも安定価格の油揚げ。

「シューマイや餃子など、ひき肉だねの料理は世代を問わず人気ですよね。

気楽に何か作れないかな?と思って考えたのが、『油揚げの肉詰め焼き』です。

餃子やシューマイの皮一枚一枚で肉だねを包むと作業が大変ですが、まとめて油揚げに詰めるとラクチン! 

楊枝でとじる必要もなく、油揚げの油抜きも不要です。

カリッと香ばしい油揚げ&ジューシーな肉だねの組み合わせは、ご飯だけでなく、お酒もすすむおいしさです!」(ワタナベさん)



▷レシピを教えてくれたのは
ワタナベマキさん
料理家。日々食べるものをおいしく、暮らしを楽しくする提案にファンが多い。近著『日本の一年、節目の一皿』(小学館)をはじめ、書籍、雑誌などで活躍中。Instagram@maki_watanabe

油揚げの肉詰め焼き



【材料(作りやすい分量)】
・油揚げ 2枚
・A
 とりひき肉…150g
 長ねぎのみじん切り…1/4本分
 しょうがのみじん切り…1かけ分
 片栗粉…小さじ1
 しょうゆ…小さじ1
 塩…小さじ1/2
・青じそのせん切り…適量
・白いりごま…適量
・しょうゆ

【作り方】
1 油揚げは上から菜箸を転がして開きやすくし、それぞれ長い1 辺を切り開いて袋状にする。

2 ボウルにAを入れて練り混ぜる。

3 1に等分に詰め、平らにする。



4 フライパンに油をひかずに3を並べ、中火で両面をこんがりと焼き、ふたをして弱火で約5分蒸し焼きにする。



5 ふたを取って火を強め、両面をカリッと焼いてしょうゆ小さじ2をかける。食べやすく切って器に盛り、しそをのせてごまをふる。
(1/3量で150kcal/塩分1.9g)

* * *

肉だねを油揚げに詰めるメリットがもう1つ。

「焼き上がったら、好きな大きさに切り分ければ良いので、人数や、その日の献立に合わせて調整できますよ。大きく切ればメインおかずに、つまみやすいサイズに切っておつまみやお弁当に。わが家では、朝食にもよく登場します。

また、多めに作って冷凍保存するのもおすすめ(冷凍保存の目安は約1ヶ月間)。凍ったまま焼いてOKです。

四角く平たい形状はファスナーつき保存袋に入れやすく、冷凍保存したり、キャンプに持って行ったりするときに便利なんです。

また、とりひき肉を豚ひき肉に、長ねぎを玉ねぎにと、アレンジもできますよ。仕上げの薬味も、お好みのもので楽しんでくださいね」



レシピ考案・スタイリング/ワタナベマキ 撮影/難波雄史 栄養計算/スタジオ食 
編集協力・文/singt